アニメーション部会 第14回特別研究会&交流会開催報告

映像制作ここだけの話VFX編

「大河ドラマ『八重の桜』における
           VFXの技術的取り組み」

開催日時:11月1日(金)~2日(土)
会  場:報道基金ごうら山荘
参 加 者:29名
講  師: VFXスーパーバイザー 松永孝治氏(日本放送協会)

 


講師の松永氏

本年で開催が第14回となる毎年恒例「アニメーション部会特別研究会&交流会」が、本年も多くの皆様のご参加を頂き、11月1日~2日の両日、秋の山も色づき始めた箱根の報道基金ごうら山荘を会場として開催されました。

本年は、NHKからVFXスーパーバイザー松永孝治氏を講師にお迎えし、2013年1月の放送開始以来、大人気の大河ドラマ「八重の桜」のメイキングを中心に、大河ドラマならではのVFX制作への技術的取組み、そして映画を超えたとも言われる大河ドラマのVFX技術について、現在絶賛放映中の作品の貴重なご講演を頂きました。  

研究会の講演は、作品が放映開始された頃の「会津編」から現在放映中の「明治編」に至るまで、様々な話数でのプリビズを始めとした収録現場での様々な技術的取り組み、VFXの用い方やその技術を、プリビズ映像や収録現場での記録映像、本番収録映像を始めとしたメイキング映像、VFX制作中のコンピュータ画面、そして実際に放映された完成映像等をふんだんに用いて、VFX技術と言う視点から非常に丁寧に解説して頂きました。  

また特に、テレビの年間シリーズドラマならではのスケジュールや技術的制約の中で、どのようにクオリティ高いVFX映像を作り上げていったか、といったポイントで独特の工夫や取組みを解説して頂いた場面では参加者の皆様からは感嘆の声が上がりました。  研究会で予定されていた2時間は講師と参加者の皆様の熱気の中にたちまち過ぎて行き、研究会最後の質疑応答では活発な発言が交わされ、内容が大変濃い研究会となりました。  

研究会後の交流会でも、「八重の桜」のVFX技術を始めとしたCG、VFX、アニメーション等の様々な討論が交わされ、参加者の皆様には深夜まで親睦を一層深めて頂く事が出来た事と思います。  

講師の松永様を始め、ご参加頂いた皆様には、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。  
皆様方にはご多忙中にも関わらずご参加ご協力を頂き、誠に有難うございました。  

また特別研究会開催の時点で、すでに本年の大河ドラマ「八重の桜」も放送終了まで約2か月、そして来年の大河ドラマ「軍師官兵衛」も新年から新たに始まる事を思うと、今後とも大河ドラマを始めとしたテレビ各局のドラマ制作技術、VFX技術の一層の発展を期待したいと思った次第です。  

尚、アニメーション部会では引き続き、様々な研究会の企画が検討されています。  
これらの研究会企画は、開催委細が決定し次第、機関誌や協会ホームページ等でご案内申し上げますので、協会会員の皆様を始めとした業界関係者や学生の皆様には、今後とも是非積極的にご参加頂ければと思います。 

(部会長:馬渡貴志)

 


場内の様子